第13章 竜宮城編(原作沿い)
とにかく、リーダーは銀時の所の
少女に決まっている。
さて、ここで俺はどう動くか?
それはもう決まっていた。
「探索班はリーダー、俺、澪に決定だ。」
澪と俺は銀時から
『アホコンビ』という名の銘を貰っている。
ということは、俺が探索班ならば
澪も探索班だ間違いないだろう!
ここは強気の選択肢で澪をキュンと
させるのだ!
そう思い澪の方を見るが、
澪は反対側の九兵衛殿と話をしている。
「…え?俺、若と一緒に行くから、
探索班は無理だな。銀時連れていったら?」
「すまないな。
僕が澪に頼んだんだ。
澪が傍に居てくれれば心強い。」
しまったぁぁあッ………!
『柳生家』の銘の方が強かったかぁぁっ!!!
選択肢を間違えた俺は
言葉を発することも出来ず
そのまま会話が進んでいく。
「じゃあ、今んとこ誰もいない
寝床班にする?」
「そうだな。」
2人で仲睦まじく話す様子は
まるで親友……いや、兄妹のようだ!!
こんなの…勝てるわけがない…………ッ!!!
ライバル九兵衛殿………!
ここは澪に弱みを見せることで
澪の好感度を上げるのを
狙ってきたか!!
「じゃあ僕も寝床班で。
長谷川さん、食事班よろしくお願いしますね」
「ええっ、お、俺!!?」
新八君の声掛けで皆がよし決まったと
解散になってしまった。
澪は九兵衛殿と新八君と3人で
何やら話しながら歩いていってしまう。
俺の作戦…いや、選択肢は
失敗に終わってしまった。
「ヅラ、行くアルヨ。
銀ちゃんもそろそろ起きてヨ」
「あーくっそ…頭痛ェ………」
仕方あるまい。
無人島で夜も更けたあたりで
良い選択肢を選び、澪に
腕枕でもしてやるか。
「いやこれなんの恋愛ゲームだよ」