第13章 竜宮城編(原作沿い)
「…………いや、その前に
リーダーを俺に決めといた方がいいだろう」
「なんで最初からお前に決まってんだよ
まずリーダーを決める方法を考える
リーダーを考えよう」
「じゃあ、まずリーダーを
決める方法を決めるリーダーを…」
「オイめんどくせーよ!!
世の中リーダーだらけになるわ!!」
せっかく真剣な話をしていたのに、
ヅラが変な事を言い出したせいで
話がだんだん逸れていく。
誰がリーダーとかどうでも良くね?
いやヅラがリーダーなのは
気に食わねェけどよ。
「もうめんどくせーから
長谷川さんでいいだろ
年長だし、無人島でぐらい
イキがらせてやろうや」
「嫌な言い方すんじゃねーよ!
願い下げだそんなリーダー!!」
適当に長谷川さんに振るが
断られてしまう。
「そうネ、マダオはせいぜい
カーテン開け閉め係位でいいアル」
「何そのどーでも良さそうな係!!
カーテンなんてどこにもねーだろうが!!」
「人生のカーテンを閉める係アルヨ」
「死ねってか!!
死ねって言ってるよこの娘!!」
マダオが悲しい叫びをあげる中、
ヅラも口を開いた。
「早急に必要なのは
食料と寝床。
それにおいてまず、
何を置いても島を探索せねば始まらん。
今日の所は食事班、寝床班、
探索班、カーテン係の
四つの班に分かれて…」
「カーテン係いらねーよ!!」
新八がツッコミをかます中、
お妙が嬉しそうに挙手をする。
「ハイ、私食事班がいいです。
腕によりをかけるわ。」
「よし、班を一つ増やしてくれ、
化学毒殺班だ」
俺がそう言うと、お妙の挙げられた手が
拳に変わり、俺の頬にクリーンヒットした。