第11章 真選組動乱編(原作沿い)
(澪視点)
真正面から来る攘夷志士のバギーを
真っ二つに斬っていると
上からすごい風と騒音が聞こえた。
バラバラバラと動きながらこちらを
鉄砲で撃ってくるのはヘリコプターだった。
しかも、2台も3台もいる。
「チッ…ヘリか。」
とりあえず手前にいたヘリに
バズーカを打って沈める。
上手く機体に命中したヘリは
空中で爆破し、砕け散った。
残り2台は行ってしまったが、
なにをするつもりだろうか。
そう思っていると、もう1度騒音。
…爆発音がする。あれは、列車の方だ。
「……………皆…無事かな。」
列車には真選組の皆が乗っていた。
彼らなら簡単に死ぬ輩じゃないけど…
「一応、行っといた方がいいのかな。」
俺はバギーに乗り込み、列車の方へと向かった。
爆発したためか止まった列車から
攘夷志士が物凄い数のなだれ込んでいく。
鬼兵隊はこれが狙いだったのだろうか?
車両にバギーで突っ込んで奴等を止める。
「ぎゃああああ!」
轢かれたものの叫びが聞こえるが無視だ。
「てめェ!そこをどけ!」
「いやーそれは出来ない相談だな。
俺、真選組だし。」
バギーから降りると、奴等は一斉に刀を抜く。
「んだとォ?斬り捨ててやる!!」
「あーそれはちょうど良かった。俺、
副長への鬱憤が溜まってるんだ。
ここで思い切り晴らさせてもらう。」
目の前には何十、何百もの攘夷志士。
なんだか、懐かしいなぁ、
この死んでもおかしくない状況…
心臓が波打ち、集中力が研ぎ澄まされていく。
さぁ、命のやりとりと行こうか…!
俺が刀を抜くと同時に奴等は
一斉に俺に飛びかかった。