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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第11章 真選組動乱編(原作沿い)



(澪視点)





「…………………ッ!!?」



キーキーというブレーキ音がして、
その衝撃で俺は何かに頭をぶつけて
目が覚めた。


「………ッ……んー………ッ…」



あの伊東さんからもらったお茶に入っていた
薬のせいか、頭はガンガンするし、
体はだるいし眠気はまだ続いている。




俺は少しでも情報を得ようと
必死に目を見開き、頭を働かせる。



口はガムテープが貼られ、
手や足は縛られて動けない。
周りも真っ暗で何も見えない。



そしてこの規則正しい振動で動いている
これはおそらく車だろうな。

ということは、ここは車のトランクの中か?




…俺は誘拐されたらしい。




伊東さんの最後の言葉…。
伊東さんが高杉の刺客っていうのが
本当だとしたら
俺は鬼兵隊に乗せられていくのだろうか。

このままでは晋助の船に乗せられて
永久に地上に戻ってこれなくなるのだろうか。


いや…それは困る。

俺は、まだ、やりたいことが…
守りたいものがたくさんあるんだ。

縄抜けを試みていると、車内から声が聞こえる




「真選組副長…土方十四郎だコノヤロー!!」




「………………!」


副長……………?



本当に副長なんだろうか…?




俺の知ってる副長に
戻ってくれているのだろうか?





「……………………。」

ガタンと車が動き、車が停車する音がする。


まだ縄抜けは出来ていない。
俺が焦っていると中に乗っている
敵の声がする。


「さてと…列車に乗せるか。」


列車?鬼兵隊の船じゃないのか?


「伊東さんも頭回るよなぁ…神崎を
近藤暗殺の保険に使おうだなんて。」

局長を暗殺……!!?


伊東さん…そんなことまで考えていたのかっ


「もしヤバくなったら神崎を
使えばいいんだろ?
きっと刀突きつければ近藤もお手上げさ」

「そうだなククッ…楽しみだぜ。」


そう言いながら俺がいる車のトランクを
開ける音がする。






………………縄抜けはやめだ。

保険だろうがなんだろうが

薬盛られた恩は返さなきゃならない。


チャンスは1度きり…

でもそれを崩せば全部ひっくり返るはずだ。



俺は目を閉じて寝た振りをして
列車に乗り、そのチャンスを待った。


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