第11章 真選組動乱編(原作沿い)
「…………あのォ、すいませんでした。
まさかあんな所にあなたがいると
思わなかったもんで………」
打って変わってここは万事屋銀さんの
リビング。
たまたまアイドルオタクとして来ていた新八とアニメオタクとして来ていた副長が
乱闘してしまい謝りたいと呼ばれたのだった。
「こちらこそ、僕の親友の神崎氏が
君の命を奪いそうになってしまい
申し訳ないことをした。
ほら、澪子氏も謝った方が
いいと思う。」
副長が座るソファーの後ろに立っている俺は
はぁ、とため息をついた。
「…悪かった。」
「あ…いえいえその、僕も驚いて大きな声
出しちゃったから…僕の方こそすいません。」
「………………そうだね。」
「………機嫌悪いんですか?」
「…………かなり。」
謹慎処分になった副長にさんざん振り回され
正直副長が嫌いになりかけている俺の
機嫌は最悪だった。
「澪子氏は最近こうなのだよ〜。
キュアテンダー扱いしはじめた頃から
ツンデレ度が増してきているでござるー。
まぁ、それも萌えるのも事実…。
辞められないのでござるよ。
坂田氏はどう思う?」
「いや知らねーし」
息を荒くして銀時に俺の萌えポイントを
語る副長はマジで副長なのか
分からないくらい別人だ。
「はぁ…………。もういいですよ。
俺、ちょっと屯所行ってきます。
…副長、その坂田氏と離れちゃ駄目ですよ。
ホントに攘夷志士来て死にますからね。」
「オイ澪!
せめて事情を説明してから…」
「後で話すから頼むって…1時間で戻るから」
バタン、と万事屋銀さんの扉を閉める。
部屋の奥で
「放置プレイも萌えポイントでござる!」
と言う声が聞こえ殺意が湧く。
録音して普段の副長に聞かせてやりたい。