• テキストサイズ

【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第10章 風邪編






「ヅラ、邪魔するぜ。」


少しして、また客人が来る。

まぁ、予想はしていたが。


門番に通され俺の自室へとたどり着いた。
澪を布団に寝かせ、冷えピタを
貼ったところで、銀時が障子を開けた。

「澪、いるか?」

「ああ。眠っているがな。」


「…………。」

銀時が布団で眠っている澪の顔をちらりと見る
少しだけ顔が綻んだ。


澪に会うと銀時はいつもこうだ。
本人は知らないふりをしているが
傍から見るとバレバレで、
すぐに顔の緊張が取れるのは
俺にでも分かった。


「澪を家に届けてやらねばな。
先程測ったが、酷い熱だ。
こんな状態で出歩くなど…体に悪い。」


「わぁーってるよ。だからこーして
迎えに来たんじゃねーか。」


布団を優しくめくって、起こさないように
ゆっくり澪を抱き上げる。

澪は熟睡しているのか、
抱きかかえられた一瞬銀時の服を
ギュッと掴み、またすやすやと寝息を立てた。


それと一緒にかかえられた風呂敷に目をやる。
細長い物を巻いたそれは澪の腹に乗せると
ガチャリと金属音がした。


「…………それは、澪の刀か?」


「あぁ。『何か足りない』って喚いて
眠れねぇみてーだからな。」


「…そうか。」


/ 494ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp