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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第2章 柳生編(原作沿い)









「九ちゃんは…皆は大丈夫なのかしら。」
妙様は文面に向かっているので
俺には表情は見えない。


「端的に言えば怪我人が出ている。
詳しく言うなら…
近藤勲、臀部を軽傷。
土方十四郎、頭部を軽傷。
沖田総悟、右足骨折。
神楽、右手骨折。
…ちなみに若はまだ無傷だ。」

報告が来ている者達の事を読み上げる。
妙様は黙って俺の報告を聞いていた。
仲間や友人が自分のせいで
怪我をしているのに関わらず、
動かない妙様に少し憤りを感じる…
いや、感じちゃだめだ。
感情を悟られることなんて、
あってはならないことだ。



「貴方はいいの?行かなくて。」


「いえ…。」



昔はよく侵入者や道場を逆恨みして
やってくる浪士もたくさんいたから
俺も駆り出される事はあったんだけど…


まぁ、命が下らないところを見ると、
頭数は足りたようだった。

久々にこんなに大掛かりで、しかも
皿割り合戦と来た。
しかも相手は昔の戦友の銀時、
真選組、夜兎族……侍の血が騒ぐ。


「…澪さん?」

「……………。」


最近、御庭番の仕事も暇になってきた。


昔は将軍に仕えていた事もあり、
戦争が終わってから
将軍が心配だったのか
この小包を渡してくれだの
天人の近辺を調査しろだの
色々と言われていたのに

この所はさっぱりその気もなく、
言われるのは買い物やら芸能人の
スクープ狙いの隠密ばかり…

俺は便利屋じゃねーからな!!


…というわけで転職を考えているのだが
イマイチ思い付かない…というか、
一応恩人である柳生家に背いてしまうのでは
ないかと少し不安なのだ。

しかしここにいてもなにも変わらないし
隠密の腕も剣の腕もなまってくる。

どうしたもんか。



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