• テキストサイズ

Dearest〜最愛の君へ〜

第8章 少女の純情禄






それから、私達は度々終電で会うようになった。


まぁ、私は及川くんに会おうと思えばどこでも会えたけど、私の事が見える以上、人混みで会うのはまずいから、終電で彼を待った。

彼が終電に乗らない時は、ちょっと、しゅん、とする事もあったけど、会える日はとても嬉しかった。

私の事がどうして見えるのかわからなかった。

けれど見える以上、私は普通の女の子でいなくちゃいけないと、そう思った。

きっと体には触れられない。

驚かせないように、私は徹くんに触れられない、いつも席の向かいに座った。

彼との会話は、楽しかった・・・


話上手で聞き上手・・・

おまけにこの容姿・・・

私が生きていたら、きっと彼女に立候補してたな・・・

そんな私は、度々任務であることを忘れてしまう事があって、

上司に叱られたりもした・・・



死神と、人間・・・

交わってはいけない私達は、お互いが惹かれているのを、薄々感じた。

徹くんの瞳が・・・

私を見つめる瞳が・・・

少しずつ熱を持ち始めていたから・・・ーーー




/ 166ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp