第21章 エピローグ
ーーー・・・
「っ!」
次に及川が目を開いた時、最初に飛び込んできたのは真っ白な天井だった。
「・・・・・・・・・」
少しの間、そのまま天井を見つめ続けていたが・・・
(そうだ、ミオは!?)
あれはきっと、夢なんかじゃない。
いま、ミオは・・・
「あ、やっと起きました?」
と、近くで知らない声が聞こえる。
カーテンが開かれると共に白衣に身を包んだ女性、もといナースが入ってきた。
「俺・・・」
「及川さん、あなた彼女さんの病室の前で倒れてたんですよ。きっと過労だったんですね。もう、2日も眠ったままだったんですよ」
「2日!?」
どれ位眠ってしまっていたんだろうか・・・
その間・・・ーーー
「ミオは!?」
及川は、ばっと体を起こした。
「彼女さんは・・・」
ナースの言葉も聞かず、及川はベッドを飛び降りて自身が眠っていた病室から飛び出した。
そして、一目散にあの病室へ駆けていくーーー・・・