第14章 それぞれの想い
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及川さんが、もうすぐ死ぬ・・・?
何でリオの名前が出てくるの?
どうして死ぬことがわかってるの?
お使いから戻ってきたミオはカーテンを挟んだ先にいる及川と国見の会話に疑問符だらけだった。
しかし、自分がこの会話へ入ってはいけないはず・・・
自分がしなければならないことは、この飲み物を床に落としてしまわないように、
そして、これから帰るときに、何も知らない風を装って、彼らと接しなければいけない。
自分が聞いては、いけないことだったと、直感する。
(どうして・・・及川さん、どうして・・・っ)
考えても答えにはたどり着けず、ミオはそっとその場から離れるしか、できなかった・・・