イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第40章 彼と彼女の攻防戦・終(現パロ・家康)
「先輩の匂いだあ。やばいこの夢幸せ過ぎる!」
「へぇ、夢だと思ってるんだ」
「当たり前だよ~でなきゃこんなにくっつけないし!」
「……別にくっついてもいいけど」
「デレた!デレた先輩を夢で見れるなんて!もー……先輩好き♡好き過ぎて死んじゃうぅ」
「……それはダメ。に死なれたら、俺が困るから」
「え?」
ぎゅううーと、より一層強く抱き締められて、はようやく夢にしてはおかしいと気付いた。
温かな腕の中で顔を上げると、ついさっきまで、少しだけ幼い寝顔を見せてくれていた家康の瞳が開いていた。
そこには幼さなんて微塵にも感じられなくて。困ったように熱っぽい視線をまっすぐに向けてくる、『男の人』がいた。
の心臓が、どうしようもないくらい大きく高鳴り始める。
「せ、せんぱ……」
「……、今言ってたことって、ホント?」
「へ?今言ってたことって……」
「俺のこと、好き過ぎて死んじゃうって。ホント?」
「~~~~っ?!」
は心の中で大絶叫していた。何故夢だなんて思ったのか。勿論抱き締められているという現実を直視出来なかったからだが、この甘い空気にもはや心臓が痛い。
だが、そんなの胸の内など知る由もなく、家康は更に顔を近づけて、翡翠のような美しい瞳を蕩けさせる。