イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第38章 彼と彼女の攻防戦(現パロ・家康)
「だーかーらァー何度も言ってるよね?そのお人好しなところを何とかしなよって」
「たはー、面目ない……」
「つくねとぼんじり、砂肝お待ちィ!!」
「………………どうも」
「つくねキター!!卵!卵いっぱいつけよう!!」
そう居酒屋で食べながら話しているのは、と徳川家康の二人。同じ会社の同じ部署で、一応先輩後輩の関係だ。ちなみに先輩は家康の方。二人は最初こそ本当に挨拶のみの、仕事をする上での必要最低限の会話しかしないような仲だったのだが、頼まれれば断り切れず残業ばかりのに、堪らず家康が苦言を呈したことから今の関係に繋がっている。
今日も今日とて断り切れず、は花の金曜日だと言うのにガッツリ残業で。見るに見かねた家康が手伝ってくれたのだった。
「いつも本当にすみません、先輩。今日もありがとうございました!ささっ飲みましょう!」
「……飲むけど。別に、謝らないでいいよ。あんた一人だけ残業なんて寝覚めが悪いし」
「もー、先輩が優しすぎて辛いっ」
「は?」
「あっ!先輩!ここ、ささみのたたきありますよ!!ゆず胡椒ゆず胡椒!!」
「落ち着きなよ。テンション高過ぎじゃない?ただでさえ馬鹿なのに、更に馬鹿っぽく見えるんだけど」
「先輩も食べたら分かりますって!!ささみのたたきにはテンションだだ上がりになる程の美味しさがありますから!!」
「…………そんなに言うなら食べてあげてもいいけど」
「くぅ!!先輩のツンでデレが辛すぎるよう!!ご馳走様ですっ!!」
「意味わかんないんだけど。というか、ご馳走様ってささみのたたき食べないの?」
「いえ!!食べます食べます!!」