イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第36章 あんたが望むなら 後編 <徳川家康>
それはまるで、暖かな春の木漏れ日のように温かい。
もう、悪夢は見ないかもしれない。
ずっとずっと、彼が一緒に居てくれるから。
怖い想いも、記憶も消せないけれど。
ただ覚えているだけじゃなく、少しずつ掬いとってくれる。
あの日の私も、今の私も。
だから―――
「ねぇ、は?」
そう訊かれた時。
私は迷わずに答えた。
「私、私もね……。私も………」
紡がれる言葉は、ただただ心地よく
を優しく抱きしめる、家康に届いた。
後編終
艶エピへ続く