イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第23章 極悪の何でも券 〈家康Ver〉
もしもから
『何でも券』を貰ったら――……
【極悪の何でも券・家康Ver】
――俺は今、試されている。
『家康!あの、これ……』
突然差し出されたソレは、天国へ行くのか、地獄へ落とされるのか。
『何、これ』
『その……日頃の感謝を込めて。役に立つか分からないけど、肩たたきでも雑用でも何でもするから!』
『は?』
『え?』
『……何でも、するの?』
『うん!』
『……………………』
『どうかした?』
『いや。……あんたって本当に底無しの馬鹿だなと思って。』
『え?!ちょ……酷くない?』
――何でも、なんて。
本当に馬鹿だ。
でも、それより馬鹿なのは……
きっと俺の方。
(くそ。……可愛すぎでしょ)
そうして家康は顔を背けた。
今にも緩んでしまいそうな顔を隠す為に。
終わり☆