イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第22章 譲れない想い〈家康END〉
――余談だが。
台所の外に居たのは、グレーの毛並みをした猫だった。
普段なら彼の御殿に居る、あの猫さんだ。
一瞬、間違いなく感じた人の気配は、きっと酔い潰れた兵の誰かだったのだろう。
台所から出た時には、猫さんしか居なかった。
翌日。
家康は安土城で、彼こと三成の姿を見つけると、無言で彼の足を軽く捌いた。
勿論、三成には何の非もない。
いつもの如く、その現場を秀吉に目撃され、家康は散々説教を受ける事となった。
〈次ページあとがき〉