イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第21章 譲れない想い〈政宗END〉
「どうかしたのかじゃないよ……!この状況、明らかにおかしいでしょ?」
の言葉に、政宗はキョトンと目を瞬かせる。
その顔がとても幼く見えて、こんな状況なのに、何故だかの胸はキュンとときめいた。
だが、すぐに頭を振って、今ある問題に集中する。
「何がおかしいんだ?」
「おかしいよ!だって、恋仲でもないのに、こんな事……」
「なら恋仲になればいい」
「あのねっ!恋仲っていうのは、お互いに好き合ってる同士がなるもので……」
「だから問題ないだろ。俺はお前が好きだからな」
「……え?」
「お前もそうだろ?」
「ちょ……っ」
止まっていた政宗の手が、再び動き出した。の頬を優しく撫でた後、首筋、鎖骨へと下りて、更にその下へと手を滑らせていく。
「ぁっ……」
「それに、これは仕置きだと言っただろ。……の弱いところ、全部暴いてやる」
「……っ」
「全部暴いて、嫌ってくらい気持ち良くして、俺から離れられないようにしてやる」
政宗の紡ぐ言葉、ひとつひとつに、は大きく揺さぶられていた。
胸の内から止めどなく溢れてくる、得たいの知れない感情。
それが何なのか分からないが、は最初から気付いていた事がある。