イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第20章 譲れない想い〈政宗vs家康〉
「邪魔が入ったな。ほら、。口開けろ」
「い、いいよ、恥ずかしいから……」
「遠慮するな。それに、俺は美味そうに食べるお前の顔が早く見たいだけだ」
「~~~っ」
は顔を真っ赤にしつつも、観念したように口を開きかける。
しかし、そんな行為を見過ごせる筈もなく、の腰を抱き寄せて、再び家康が政宗の差し出した煮物に食らいついた。
今度という今度は、政宗もカチンときたらしい。
ザッと立ち上がって、今にも抜刀しそうな空気を漂わせ始めた。
「家康……俺はさっき、邪魔をするなと言った筈だ」
「むしろ、いい加減気付いたらどうですか?公衆の面前で恥ずかしくないんですか」
「うるせぇ。俺は俺のやりたいようにやる。……文句があるなら、剣で語れ」
「上等です。今夜は語り明かしましょうか」
「抜かせっ」
一触即発な二人に、は助けを乞う目で周囲を見渡すが、信長や光秀は傍観を極め込んでいて、口には笑みさえ浮かんでいる。
世話焼きの秀吉が居れば、普段なら真っ先に止めに入ってくれる筈だが、今はタイミング悪く席を外していた。