イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第9章 消せない熱 続編 第三幕〈徳川家康〉
が訳も分からないまま、家康に酷く甘く翻弄され続ける中。
家康は気付いていた。
己の矛盾と我儘に。
戦の無い日ノ本。
例え女一人で住んでいたとしても、この時代の日ノ本が、乱世の日ノ本より遥かに安全で平和なのは確実だ。
……家康は恐れたのだ。
が、やっぱり現代に残ると言い出すのではないかと。
だが、自分の知らない所で、がこんな風に誰かに迫られるのも、電車で知らない男に触れられるのも、我慢ならなかった。
我慢出来なかった。
それを想像してしまった自分自身にさえ、腹が立った。
矛盾していると分かっていても、に容認出来ないと言い……
我儘だと分かっていても、の頭の中を自分でいっぱいにしたかった。
自分だけしか、考えられないように――……
愛しい人の甘い吐息が、頭の奥にガンガンと響く。
家康は、の服はそのままに、ショーツだけをスルリと太股まで下ろした。
艶かしく光る銀の糸。
脱がしたショーツも秘部も、恥ずかしい程にぐっしょりと濡れていて、家康は胸の内が熱く猛った。
羞恥のあまり、ぽろぽろと涙を溢すに、家康の意地悪な笑みが濃くなる。