イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18
第9章 消せない熱 続編 第三幕〈徳川家康〉
現代によくあるファミリーレストラン。
その中の、外から見えにくい奥の方のテーブル席に、家康、佐助、の三人が座っていた。
飲み物や軽食を注文をした後、佐助が真剣な表情で、並んで座る二人に話を切り出す。
「まだ観測して見ないと分からないけど、ワームホールは近い内に、必ず出現すると思う」
「え……?佐助くん、どうしてそんな事が分かるの?」
「家康さんが此処に居るから」
「家康が居る…から?」
「…………」
佐助の言葉に、家康は神と例えられた強大な力の事を思い出す。
や佐助が無理矢理500年後へ連れ戻された事と、同じ事が起こるのだと、すぐに理解出来た。
「……歴史が変わるかもしれないから、でしょ?」
「その通りです。正確には、かもしれないではなく、間違いなく歴史が変わってしまいます。家康さんはこれから江戸幕府を開く、歴史上重要な人物だ。家康さんが乱世から消えてしまうような事は、あってはならない」
「えど……何だって?」
「失礼しました、そこは気にしないで下さい。……俺は大学に戻って、ワームホールの観測を続けてみますから、おおよその日時が分かったら連絡します」