第22章 木吉と少女の出会い
そして倒れたと聞いたのは…私が小学4年の時だった
「さん、大変!お母さんが…!」
聞いた私は学校を飛び出し母が運ばれた病院へ駆け込んだ
『あの…の娘です!母は…!母は何処にいますか!?』
教えてもらった階に行くと…ベッドの上で母は静かに寝ていた
『お母さん…』
「ん……あら、…学校はどうしたの?」
母は酷く衰弱していた
『学校なんてどうでもいいよ!お母さんは大丈夫なの?』
「うん…。お母さん少し疲れただけよ。ゴメンね…驚かせちゃった?」
無理して笑おうとする母に涙が零れてきた