第22章 木吉と少女の出会い
そんなある日…父が珍しく早く帰ってきたかと思うと私を外へ連れ出した
『なっなに!?』
「良いから来なさい」
その頃の父は何処か怖くて苦手で…言う事しか聞けなかった
「さぁ…ここだ」
着いたのは民家だった
『なっなに…?』
怖がる私を余所に父はベルを押した
出てきたのは私より一つ上の鉄平だった
木吉「はい?あっ!のオジさん!」
「よぅ!鉄平君元気だったかい?」
私には見せないような笑顔を鉄平に見せた事、何より抱き上げた事にショックを受けた
『お父さん…誰?その子…』
私が聞くと父の赤い目は鋭く冷たいものに変わった