第13章 少女の過去
『ちょっと待ってよ!』
「もう決定している事だ」
『そんな…!』
私は椅子に座って静かに父の話を聞いた
今度行くのはアメリカ
そこに許嫁がいるらしい
『………』
「……お前には辛い選択をさせていると思う。だが、現状お前は1人でどうするつもりだ?」
『分かった…』
私は静かに頷いた
「そうか!じゃあ、帝光中には連絡して『自分でする』…分かった」
その晩、私は部屋に篭って荷造りをした
『ごめん…』
笑顔で写ってるみんなの写真に静かに謝った
そして、帝光中には家の事情で辞めるとだけ連絡を入れて、なんの気掛かりも無いようにケータイを壊した