第35章 最終章
氷室「あ…ごめん…」
『いや、私こそ…』
勝気な瞳はユラユラと揺れていた
いつもと様子が変だ
氷室「何かあったの?」
『え…?……うん、ちょっと…あはは』
困ったように笑って何も言わない
『……………』
黙り込んでしまった
何かを考えるように
氷室「?」
『あ…早く帰ろうか!みんなが起きる前に!』
いつもの調子で笑っていた
『早くしないと置いてくぞー!』
そしてあの勝気な瞳が戻って来ていた
氷室「そうだね」
楽しそうに笑うが見たいけど、困らせたくもある
それを知ったらどんな顔をするんだろう?
氷室 side終