第33章 少年と少女の過去~帝光中での出来事~
『テツヤ…頑張れ…』
は屋上でただ青い空を見て呟いた
ボールは黒子の所へ来ると、スグにバシッと方向を変える
「は?」
そして自分のチームの相手にパスを回す
黒子「シュート!」
ザンッと入ったボール
「こいついつの間に!?」
「どっから湧いてきた!?」
虹村「おいおい、何だこりゃ…パスもビックリだが…それより試合中に姿が見失うとかあんのか?」
虹村の言葉に赤司は静かに答える
赤司「ミスディレクション…手品等で使われる人の視線を誘導するテクニックです」
虹村「手品?」
赤司「例えばカットを切る直前、目線や仕草でマークマンの目をボールや他の選手に誘導する。結果元々の影の薄さと相まって彼はコート上から幻の様に姿を消す」