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純粋少年とキラキラ王子

第3章 合同合宿


『俺の席はここか』

大型バスに乗り番号が書いてある紙に目を通し席に座る
俺の隣は…瀬見さんか
瀬見さんとは一度顔合わせで会ったことはあるが話したことはない

「俺の隣は夜神君か、よろしくな!
俺、瀬見英太!ま、好きに呼べ」
『瀬見さん、隣よろしくお願いします!』
「おう!」

瀬見さんと仲よくお喋りしていると車内にあーっと叫び声が聞こえる

「えーたん、なんでオレの婿の隣なの?
ずるい!さとりんと交代して」
「まぁまぁ、想來君。そんなに怒らないの
さとりんとお話しよ?」
「さとりんは人の気持ちを悟るからヤダ」
「酷っ!」
「おい、想來!さっきからうるさい
少しは静かにしろ
金田一!コイツの対処法何か知ってるか?」
「えっと…」
「グスッ、ハジメ酷っ!
勇も何考えてるの?そしてなんでコソコソ話してるの?」

金田一くんが岩泉先輩の耳元で何かを話し怪しい笑みを浮かべる
岩泉先輩もそれで解決するんだな?とやや睨んだような状態で咲風先輩の胸ぐらを掴み不意打ちにキスを落とす
咲風先輩は一瞬、フリーズしたあと我に返ったように叫ぶ

「ギャーーーーーー!ハジメ、何してんの?
なんで可愛い王子様の前でチューするんだよ!
オレのこの唇は王子様とするためにとっといてあるの」
「はっ、よくしてたのに戸惑うんだな
別にキスくらい慣れてるから平気だろ?
悪い気はしなかったけどな
金田一、サンキュ!あとは棒付き飴を突っ込めばいいんだな?」

岩泉先輩はポケットから棒付き飴を取り出し咲風先輩の口に突っ込む
その瞬間、無表情のまま飴を食べてる
けど時々微笑む表情になぜか胸がドキドキする
この気持ちはなんだろう
そう思いながらバスは目的地へと出発した


「花さん、うまくいってよかったですね」
「そうだね、松さん!俺らの時もそうだったしな
金田一に教わってよかったな」
「咲風さん、飴を食べてる時は非常に静かなんですね」
「けど食べ終わったあとがまたメンドになりそう」
「黙ってれば美形なんですよね」
「どうしよ、及川さん不覚にもときめいてしまった
岩ちゃん、どうしよ。眼科行ったほうがいい?」
「ついでに頭も診てもらえば?クソ川」
「酷っ!」
「従兄弟やめたい…切実に」



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