第1章 その壱〈豊臣秀吉/艶有〉
ビクッビクッと震え、は秀吉の背に両腕を回し、ぎゅっとしがみつく。
波のように押し寄せてくる快感に、堪らず腰を揺らそうとするが、秀吉がそれを制した。
の腰を、その逞しい腕で、動けないように押え込む。
そして、秀吉はまた焦らすように、最奥は突かず、ゆるゆると出し入れを繰り返した。
イキたくてもイケずに、は潤んだ瞳で秀吉に訴える。
「ぁっ……どうして…意地悪、するの?」
「言っただろ、じっくり味わいたいって。それに……」
「それに…?」
「…………」
秀吉は腰の動きを止めて、苦しそうに顔を歪める。
額にはじわりと汗が滲んで、熱っぽい眼差しの秀吉に、は思わず見惚れた。
秀吉の全てに、色香さえも感じてしまって、きゅんと胸が締め付けられる。
それと同時に、の中がキュッと締まり、秀吉の躰がビクッと震えた。
「……っ!こら、お前…またっ……」
「あっ…あっ…!」
「こんなに、ヒクつかせて…悪い子だな、……」
「はっ…んん…!秀吉さんの……欲しい、よぉ…」
「馬鹿っ…俺は、お前を大事にしたいんだよっ」
「…え…?」
「くそっ……俺だって、もう…っ!煽ったのは、お前だからな……っ!」
「ひっ…あぁああんっ!」
それまで止まっていたのに、秀吉は己の欲望を秘部の入り口近くまで引き抜いてから、一気に最奥まで突き挿れた。
まるで電撃のように、ビリビリと身体中に快感の波が走り抜ける。
ギリギリまで引く抜き、一気に貫く。
それを何度も繰り返されて、はあっという間に高みへと登り詰め――……