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イケメン戦国 抗えない熱◆R18

第8章 その肆〈信長ルート/艶有〉




次第に力が抜けていくの躰を支えながら、信長はやっと唇を離した。


「……どう、して……っ」


瞳に涙が滲み、頬を上気させるに、ドキリと心臓が跳ねる。

そして、自らの想いを吐露した。


「俺を知りたいと言ったな。……恐らく、今のがその答えだ」

「え?」

「話は終わりだ。もう部屋へ戻れ。俺も仕事がある」


そう言うなり、信長はまるで何も無かったかのように、パッとから離れた。

そのまま天主から出ようとする信長を、は理解出来ず、「待って下さい!」と引き止める。


「今のが答えって、どういう事ですか?」

「……どういう事も何も、そういう事だ」

「そういう事って……」


すると、信長は溜め息をつきながら振り返り、に視線を向けて、言葉を付け足した。


「……俺は、貴様が欲しい。貴様の心も躰も。」

「なっ……」

「最初は戯れだったが……今は違う。本気で、の全てが欲しくなってしまったようだ」


告白とも取れる信長の言葉に、の顔がみるみる真っ赤に染まる。

そうして、早鐘のように鳴り続ける自分の心臓に、激しく動揺した。


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