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イケメン戦国 抗えない熱◆R18

第7章 その漆〈秀吉ルート/艶有〉




「信長様、一緒に住んでもいいって同居を許してくれたよ」

「え?」

「とりあえず、満月までだけどね。用事はそれだけ。……信長様、秀吉さんの事を心配してくれてるみたいだったよ」

「……っ」


の言葉を聞いて、秀吉は目頭が熱くなってくるのを感じた。必死に堪え、涙こそ零さなかったが、少しでも信長を疑ってしまった己を恥じ、それと同時に信長への忠義心がより一層深まった。

(あのお方が、そこまで俺なんかの事を想って下さっていたなんて……このご恩に、俺はどう報いればいいんだ)


やはり、俺の命は信長様の為に――……


そう思った時、不意に目の前にいるが、自分の背中をポンポンと優しく叩いた。

秀吉は、信長が気に入らないと言った時の話を唐突に思い出しながら、背中から伝わってくる優しい振動に、ゆっくりと何かが解けていくのを感じた。

(まさか……信長様の、気に入らない事って……)

思考を巡らせつつ、そっとを抱き締めたまま一緒に倒れ込む。
畳の上で、ゆっくりとその身を起こし、を組み敷いた。


「……っ……秀吉さん?」



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