• テキストサイズ

イケメン戦国 抗えない熱◆R18

第6章 その陸〈秀吉ルート/ちょい艶〉




信長のくれた、言葉ひとつひとつに、温かな想いを感じて、は目頭が熱くなるのを感じた。

出会ってからずっと、信長には好き勝手に振り回され、不本意な熱まで感じさせられて、散々困らされてきたのに……

垣間見るだけだった優しさが、今ハッキリと形になって、ポツポツとの胸に降り積もる。


「ありがとうございました」


が笑顔で礼を言うと、信長は僅かに眉間に皺を寄せて、足元にあった徳利を拾い上げた。

そのままの方へ進み出て、目の前で盃を酒で満たす。


「信長様……?」

「貴様は何か勘違いしている。……俺がしたのは、助言ではない。忠告だと言っただろう」

「……そうだとしても、私や秀吉さんを想って仰って下さっているんですよね?私はとても嬉しいです」


がそう言うと、信長は面白くないといった表情で、いつものように毒づいた。


「……どこまでもお人好しだな、貴様は。」

「っ?」

「貴様が嬉しいと思うなら、それも良かろう。だが、それならば駄賃を貰うぞ」

「え?……待っ……」


/ 83ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp