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イケメン戦国 抗えない熱◆R18

第6章 その陸〈秀吉ルート/ちょい艶〉




「来たか」


――安土城。

天主に着くと、信長は高欄に軽く寄り掛かりながら、片手に空の盃を持っていた。

足元には漆塗りの丸い盆があり、その上に徳利が乗っている。


「……まだこんなに日が高いのに、もう呑んでるんですか?」

「俺がいつ呑もうと、貴様に指図される謂れはない」

「でも、公務の方は……」

「今日の公務は終わった。……そんな事より、。貴様、今日から秀吉の御殿へ住むそうだな」

「……っ!」


は、いよいよお説教が始まると思い、身体を強張らせて身構える。けれど……

始まったのは、お説教ではなかった。


「……あの阿呆は、答えを見つけ出せそうか?」

「え?」

「もし見つけ出せなかったら、貴様の事は責任を持って、この俺が一生可愛がってやる。だから安心しろ」

「……信長様」

「精々、次の満月までの一時を楽しむがいい。……今回はただの忠告だ。あの阿呆は、放っておいたら本当に気付かんぞ」

「!」

「惚れた男と一緒になりたければ、貴様がどうにかするんだな。……話はそれだけだ。」


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