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イケメン戦国 抗えない熱◆R18

第4章 その肆〈秀吉ルート/艶無〉




天主を出た後も、秀吉はをお姫様抱っこしたまま廊下を歩いていた。
は恥ずかしさのあまり、顔を真っ赤にしながら、「降ろして!」と抗議の声をあげる。


「……駄目だ。それに、これから大事な話がある。……聞いてくれるか?」


秀吉の熱を帯びた瞳に見つめられ、の鼓動が高鳴っていく。
その真剣な眼差しから、逃れられない。


「うん。……私も……話したい事、あるの」


秀吉の着物を、がきゅっと握る。たったそれだけの事で、秀吉は堪らない気持ちになった。



――その後。

近道した覚えはないが、気付いたらもう秀吉の御殿に着いていた。

秀吉の部屋に入り、はようやく畳の上にそっと下ろされる。


「……ありがとう。重かったでしょ?」

「何言ってるんだ。軽すぎてびっくりしたぞ。ちゃんと飯、食ってるのか?」

「た、食べてるよ!」

「本当か?……まぁいい。その話も含めて、今日はゆっくり話そう」

「うん。あ、でも……お仕事あるんじゃ……」

「心配するな。今日は、さっきの野盗の件以外では、特に急ぎの仕事は無いんだ」




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