第3章 その参〈織田信長/艶少〉
ここでは、信長の言う事は絶対だ。
逆らえばどんな目に遭うか……そう思い、は仕方なく信長の後について天主へと向かう。
胸の内に感じる焦燥。
拳をぎゅっと握りながら、この先の事を想う。
このまま囲碁勝負をして、また負けてしまったら―――……
不安を抱きつつも、断る事も出来ずに、2人は天主へと辿り着く。
そして、は信長との囲碁勝負に臨んだ。
…………………………
……………
結果。
案の定、は負けてしまった。
この勝負に負けるという事は、また躰の一部を奪われるという事。
信長は口角を上げながら、褥に腰を下ろし、を手招いた。
「こちらへ来い」
「……っ……分かりました」
は信長の元へ向かい、静かに腰を下ろす。
すると、信長がの腰をグイッと引き寄せ、耳元に舌を這わせた。
突然の事にビクッと反応するに、低く甘い声音で囁く。
「相変わらず、悪くない反応だ。むしろ、日増しに良くなっているな」
「やっ……やめて、下さ……」
「コレはもう俺のものだ。どう扱おうと、俺の勝手だろう?……さて、今回は何処を貰うか……」
「……っ!」