第7章 心の目覚まし。
俺は昨日楓ちゃんを抱いた。
センセーとイケナイコトして、声我慢させて、キモチよくなって、夜はそれを思い出して、また勃ってきて抜いた。
今はテニスが一番だけど、オトコノコだからそういうこともシたいお年頃。キモチよくなれればいいやって思ってたけど、これは俺と楓ちゃん二人の秘密だから、なんか秘密の共有も嬉しい。
いつもは眠くなる朝練のあとのホームルームも、今日は目が冴えている。机に頬杖をついていたら、隣の宍戸になんで起きてんだよ・・・って言われた。いっつも寝てるみたいな言い方が気に食わなくて、そっち向いてい~~~ってした。
チャイムが鳴ると楓ちゃんが入ってきて、俺も皆に合わせて礼をする。
「おはよ・・・っ・・・」
楓ちゃんと一瞬目が合うとおはようという言葉も中途半端に動揺しているようだ。
それから名前を呼ばれて返事をする、起きてることもアピールすると、今日は起きてるのね。って言われて、みんなして寝てる寝てるってやっぱ失礼だ。
俺は正直に、“だって楓ちゃんに会いたかったしっ。”と続けた。
秘密を共有する関係、もう俺にとって、楓ちゃんはただのセンセーじゃないよ。