第4章 心臓の音が煩いと感じたのは初めてだ
今日は何だか気分がいい、さっき補習も受けたのに。
楓ちゃん、俺が白紙で出したプリントを見てため息ついてたけど、あーんなに赤くなって可愛かったな~
「ご機嫌じゃねぇの、ジロー。」
「なんや珍らしない?」
「ジローが起きてるの珍しいよな、何かあったのか?」
「さぁ・・・?」
みんな俺のこと何だと思ってんだよ~っと頬を膨らませて抗議をする、だってみんな酷くない?
「雪でも降るんちゃう?」
「降んないよ~!!」
「そういやお前、補習じゃなかったのか?」
「あ~プリントわかんなかったから楓ちゃんに聞いてやってきたよ~」
今日からC組の担任なんだよ~と宍戸と無理やり肩を組んで話すと、あ、うちも楓だったわ、と向日が手で眼鏡を作って言った。忍足も、なんや~俺んとこは変わっとらんわ。と言っていた。
担任も担当教科の先生も変わったわけだからみんな興味は持ってるらしい。