第2章 出会いの話
おもしろいことは大好きだし、センセーと生徒って、ちょっと興味沸いた俺は聞いてみた。
「跡部に会ったんだ~話した?」
「すれ違っただけよ。」
「すごかったっしょ?」
「そうね。」
何がすごかったとは聞かなかったけど、困った表情がなんかカワイーじゃん?ちょっと意地悪しちゃおっかな~
「惚れちゃった~??」
「・・・はい?」
「結構センセーたちからも人気あんじゃん、あとべー」
「生徒に対してそういう感情は持ち合わせていないわよ。」
「ふーん?」
もっと焦るかと思ったんだけどな~残念、と心の中で思いつつも、困った表情とか、時々メガネを直す仕草にもっと困らせたいな~って思い始めた俺に、そろそろ次の授業があるから戻りなさいと言った。忘れかけた、プリントの存在も強調して。
「C組は次は音楽じゃなかったかしら?」
「やっべ~!」
跡部だけじゃなくて監督にもどやされんのは勘弁!急いで数学準備室を出ようとした。でもなんかこれから楽しくなりそうじゃん!出る間際くるりと振り返ると、また後でね~!と手を振って音楽室へ向かった。
すっかり目覚めた俺は、音楽室でまた眠りについた。