第18章 庭の柿の木の下の秘密
"ゴシゴシッ…ゴシゴシ"
2人でゴシゴシ洗っていると、
つい私は変な事を考える…
(そーいや、黒さんのお婆さんが亡くなったって言ってたけど…
なんで亡くなってしまったのかなぁ…
仮にも妖怪だし…不死身のイメージしかないから…死因気になるな………)
「黒さん…あのぉ……」
黒
「なんだ?」
黒さんは手を止め私を見る。
「あの……とっても失礼な質問しちゃいますけど……
その人間からすると妖怪は不死身っていうイメージなんですけど…
お祖母様は何故、亡くなられたんでしょうか?」
(お爺ちゃんは黒さんが殺…殺したから死因はハッキリしてるけど…)
黒
「あー、婆ちゃんの死因?
あー、なんだっけなぁ…なんだったかなぁ……
悪りぃ…2年も前の事、覚えてねぇーや。」
黒さんの洗濯物を握る手が若干震えている。
(コイツ!まさか!!お婆ちゃんまで!!(๑•ૅㅁ•๑))
一瞬にして確信に近づいた感じだ。
落ちつかない視線…震える手……
(おかしい…)