• テキストサイズ

GLORIA.

第9章 赤鳥居の番人







「ハァハァハァ…ハァハァハァ……んっ……ハァハァハァ…」






斜面を登れば登るほど、

どんどん傾斜がキツくなってきて

登る為に草や枝や岩を掴む手に力が入らなくなってきている……









おまけに…










"ズルッ"











コケが生えた岩などに足をかけるたびに、

ツルツル滑り膝を頻繁に斜面に打ち付けてしまい、

暗くてよくみえないけどきっと擦り傷ができていそうだ。











「ッ……ハァハァハァ……苦しっ………痛い………」










一度足を止め…











(お気に入りだったけど…

脱いだ方が幾らか楽に登れそう……)










パンプスを脱ぎ、

クロウさんには怒られてしまいそうだけどコートも重いから…サヨナラした。











「ハァハァハァ………よしっ……いこう………」







/ 1287ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp