第9章 赤鳥居の番人
顔は涙と…汗でグチャグチャになっているし、
白いワンピースも土や泥でかなり汚れている……
(わたし…ほんと…どうなっちゃうのかな……
凄くお腹も空いてるし……こんな斜面で休憩も出来るはずないし…)
どんどんと体力が失われていく
「んっ……ハァハァハァ…ンッ……」
手を伸ばし前にある木の根っこを掴む
「ンッ!!?」
腐っていたのか折れてしまい……
「キャアアアーーッ!!」
"ザザザザザザッ!!!!"
私の身体は傾斜を滑り落ち…
"どんっ!"
「ガハッ………ッ!!」
少し下の大きな木の根に背中を強く打ってしまったけど、
奇跡的に引っかかって止まった。