第6章 仲間
「そこをなんとか頼むよ。」
陽炎
「え……困る…ポク困るんだけど!?」
(ポク…?)
「そうだ…昨日…斜め向かいに住んでる…雪女のところの、
えと…小梅ちゃんだっけ?トイプードルの?
あの子が陽炎に逢いに遊びに来たよ。
優しい優しい陽炎くんは居ませんか?ってね。」
陽炎
「あぅ!?小梅ちゃんが!!優しいポクに逢いに来たのか!?
優しいポクに!!?」
「そうだよ。
優しい陽炎に逢いに来たんだよ?
…でも…いま…陽炎優しいかな……?
小梅ちゃんが大好きな優しい陽炎くんかな??」
陽炎
「!!」
「優しくな……」
陽炎
「優しいよ!ポクは!!
ほらっ!娘っこ!!ポクが妖怪界へ案内してやるから着いてきな!!」
「は……はぃ……よろしくお願いします…」
(人面犬だよね?狼ではないよね……?
気になるなぁ……)
陽炎
「おぅ!」