第6章 仲間
「陽炎、悪いがこの娘を妖界まで案内してくれない?」
陽炎
「…なんでよ?」
私は夢を見ているのだろうか…
それとも精神がおかしくなってしまったのだろうか……
「なんでよ?…それは…妖界にとって大切なお客様だからだよ。」
陽炎
「はぁ?…知ったこっちゃねぇーよ?俺にはよぉ!!
最近?ジム行ったりしてっから、くっそ!あんよ痛いってのによ!」
私の背後に居たのは喋る狼ではなく、
どう見てもパグの身体に、中年男性の頭がついた…
いわゆる【人面犬】がいた。
「……( ;´Д`)……」
(き……気持ち悪い……)