第1章 出会い
第三者side
風の心地良い昼下がり。
一人の異能力者がヨコハマの街に降り立った。
彼女の名は、牧原茜。24歳である。
彼女はこの街に在る異能力者ばかりの会社、武装探偵社に入るべく、ここへやって来たのだ。
そもそもなぜ、彼女は武装探偵社に入ることになったのか。
それは彼女の異能力にある。
彼女の異能力名は、「眠りし花」。
その名から推測できるように、彼女の持つ異能は、「眠り」。相手を殺すことなく眠らすという戦闘スタイルから、一見平和そうに見える。しかし、うまく使えば、相手を「永遠の眠り」にもつかせることができるのだ。
その力で茜を暗躍させようとする者たちを恐れ、彼女の親は、友人である福沢諭吉の創設した会社、武装探偵社を娘である茜に勧めたのだ。