第6章 チョコより甘い物*花巻貴大
『貴大~起きて』
ユサユサと揺られて意識が浮上する
目を開ければ目の前には可愛い彼女の姿
手を伸ばし引き寄せチュッとキスをした
「おはよ葉月」
『お、おはよう///』
何回もキスしてるのにまた赤くなってる
可愛いな~
バレンタインの告白から3週間がたった
あれから貴大を起こすのが
葉月の朝の日課になった
起こしてくれるお礼にと
貴大はおはようのキスをしている
『もう!早く着替えてご飯食べてよね!?』
赤くなった顔で睨んでも怖くないぞ?
「りょ~か~い」
布団から出て服を手に取ると
葉月は乱れたベットを整えてから
部屋を出ていった
「お前らは新婚か!?」
朝練が終わって着替え中に
"最近葉月ちゃんとどうよ?"
と聞かれ朝の話をすると言われた
「マッキーもう葉月ちゃんのこと
食べちゃった?」
「ハァッ!なに言ってやがるクソ川!?」
「岩ちゃんには聞いてないでしょ!
もうこれだから童貞は...痛"ーッ!?」
「殴られてぇのか?」
「もう殴ってるでしょ!」
「今のは及川が悪い」
「葉月が待ってるから先行くわ」
いつまでもじゃれる3人を他所に
さっさと着替えて部室を出て仲良く教室に向かった
「ねえまっつん」
「なんだよ?」
「まっつんはどう思う?」
「あの様子じゃまだだろうな~」
「クソ川まだ言ってんのか!
いい加減にしろ!?
松川も答えてんじゃねえよ!!」
「なんだ岩泉
心配してくれてんの?」
「えっなになに!?何の話??」
「及川の頭は大丈夫かって話」
「は!及川さんは何時でもイケメンですけど?!」
「うぜぇ」
「ははは、イケメンはイケメンでも
残念なイケメンだな」