第4章 甘い物にはご用心*花巻貴大
『っん...たかひろ、まって』
「なに?」
『...食べて?』
俺の腕の中、上目遣いで潤んだ瞳赤く色づいた頬の葉月
これは..."私を食べて♡"と言う意味だよな?
『シュ...』
「ホントに食っていいの葉月?」
『うん、貴大に食べてほしい』
「じゃあ遠慮なくいただきま~す♡」
抱きしめている葉月に体重をかけ
後ろのベットに押し倒した
『た、たかひろ?なにして...っん!?』
確かに葉月は甘いな
チュッとリップ音をたて首筋に赤い花を咲かせていく
服の裾から手を差し込み二つの膨らみに触れた
『ぁゃ...んっ!』
「葉月は声まで甘いな」
『た、かひろ...ちが、う』
「違う?なにが葉月を食べていいんだろ?」
真っ赤な顔でプルプル首を振り
べットの下にある袋を指さした
『シュークリーム』
「シュークリーム?」
『貴大に作ったの
食べて?シュークリーム』
....は?
「葉月を食べちゃダメなのか?」
『え!?こ、こいびとになったばかりなのにダメ!!』
身を捩じり貴大の下から抜け出た葉月は
袋を貴大に押し付けた
『ハッピーバレンタイン貴大』
「...ありがとう葉月」
袋から箱を取り出す
綺麗に括ったリボンを解くと
中からシュークリームが出て来た
パクッと一口食べると程よい甘みのチョコの味
『どうかな?』
「ん、美味しいよ」
葉月を食べれなくて残念だったけど
そのうちちゃんと食べさせろよ?
いつの間にか入れて来た紅茶を差し出す
素直に受け取り一口飲んだ
「ご馳走様でした」
『バレンタインに私をあげれないけど
ホワイトデーは貴大が欲しいな///』
チュッと触れた葉月の唇はとても甘い
ホワイトデーにはチョコより甘い物を贈るよ
甘い物にはご用心*花巻貴大 End