第1章 彼女は王様の妹*及川徹
「葉月ちゃん俺と付き合って♡」
『付き合う?どちらにですか?』
"付き合う"の意味が解らず
葉月はキョトンとして小首を傾げた
ああ~も~その仕草可愛いなぁ~
「アイツまた振られたぞ!」
「残念だったな
お い か わ🎵」
「葉月ちゃん付き合ってって
買い物とかじゃなくて
"彼女"になってって意味だよ!?」
『毎日飽きもせずによく言いますね
及川さんには沢山女の子いるじゃないですか』
確かに毎日女の子から
お菓子とかタオルとか貰うけど
及川さんが欲しいのは
葉月ちゃんの笑顔だからね!
「そーだそ-だ
チャラ男の癖に
葉月ちゃんにまで手え出すな」
「ウザいぞ及川!」
「死ねクソ川」
「ちょっと!ただの悪口じゃん!?」
みんな酷っ!でも負けないかんな!?
『岩泉さん』
「どうした葉月」
『用があるのでもう帰っても宜しいですか?』
「えぇ~葉月ちゃん帰っちゃうの?!」
「うるせえぞクソ川!
ソイツは無視して帰っていいぞ」
「じゃあ及川さんも帰る~
一緒に帰ろう葉月ちゃん♡」
『いいですけど人と会うので
邪魔しないでくださいね』
「は~い」
人って誰だろう友達かな?