第8章 当たり前の日常?
瑠李side
夕方7時過ぎ晩御飯の支度をしていた時だった
携帯がメールの着信を知らせた
画面を開くとハルさんからのメールだった
“今から帰る。”
たった一言のメール
それでも今の私には嬉しい
両親が亡くなって
お姉ちゃんも海外に行ってしまって
心細い一人暮らしをしないといけないと思っていた私に
優しく手を差し伸べてくれた
ハルさんの家が私の居場所・・・・・
ハルさんの存在が私の存在価値・・・・・
だからハルさんに出来る限り尽くしたい
ハルさんが喜んでくれる事をしてあげたい
ハルさんが望むことをしてあげたい
お仕事で疲れて帰ってきたハルさんに
出来立ての栄養のある食事をしてもらって
居心地の良い家で過ごして欲しい
それが当たり前の日常にして欲しい
ハルさんの居場所に私の居場所があるなら・・・・・