第34章 簡単に言葉で表すと・・・・・
陽斗side
るぅの文化祭の2日目
やっとのんびりできると自宅に着いたばかりの時に
また(迷惑な)台風がやってきたんだ
リビングのソファーに足を組んで座っているこの女は
相変わらず態度がデカい。
るぅがコーヒーを入れにキッチンに行き戻ってきた
「ありがとう。瑠李ちゃん。」
「で?どういうことだ??」
「何が?」
「とぼけるな。大荷物抱えて、うちに何しに来たんだ?」
「結婚するまで、瑠李と住みたくなっただけよw」
「え?そうなの?お姉ちゃんw」
「本当にそれだけか?他に理由はないのか?」
俺は「だけ」という優季の言葉が信じられなかった
「ないわよ。多分w」
「多分ってなんだよ!?面倒なことはゴメンだぞ?」
「数日だけでいいわよw」
「そうしたら帰るのか?」
そう聞くと
「・・・・・・・・・うん。」
この返事の仕方は帰らないんだろうと確信した
「下手にホテルに泊まったりするくらいなら、好きなだけここにいればいい。あとは知らん。」
「サンキュー。ハル。愛してるw」
「殴るぞ。」
「冗談に決まってるじゃないwじゃあお風呂借りるわねw」
優季はササッと準備をしてお風呂に向かった
リビングに残された俺とるぅは顔を見合わせていた
「お姉ちゃん、何があったんだろう・・・・。」
心配そうに語るるぅを俺は抱き寄せた
「今は本人も話したくないようだし、整理がついたら話すだろうから、黙って見守っていればいいさ。」
「そうかなぁ。。。」
心配そうな顔をしたるぅにちょっとした意地悪を
「るぅは他に考える事あるだろ?」
「え?他になにかあったっけ??」
わざと耳元で囁くように
「四六時中、俺のことだけ考えていればいいよ。」
耳まで真っ赤にしたるぅが
「は・・・ハルさん!!何てこと言うのよー!!」
と、可愛い顔で怒ったw
それを見た俺は久しぶりに大声で笑った気がした
お風呂上がりの優季が驚いた顔をして俺を見ていた
「ハルがそこまで笑うなんて何があったの!?」
「もうっ!知らない!!!」
すねた彼女も可愛いとニヤけそうになったw
すかさず優季が言った
「ハルキモいw」
「うるせー。」
そして夜は更けていった