第32章 彼と彼女の距離
出勤した俺は内線で早川さんに呼び出された
秘書室にいくと早川さんが困惑顔だった
「おはようございます。何かあったんですか?」
「いえ、社長と奥様が来られておりまして、陽斗様にお話があると言われたので、お呼びしました。内容についてはまだ何も伺っておりませんので、わかりかねます。」
早川さんと謎のまま社長室に入った。
そこには社長と奥様がソファーでコーヒーを飲んでいた
「おぉ陽斗、待ってたぞw」
「陽斗もコーヒー飲む?」
優雅にコーヒーを飲んでいる二人を見ると
変な話ではないのだろうと気を緩めた
「お話ってなんですか?」
「あ、そうそうwあのね、週末なんだけど、何か予定あるかしら?」
思い付いたように手をパンと叩き奥様が話しだした
「いえ、特にはなにもないですけど。」
「陽斗じゃないわよ。瑠李ちゃんよ?」
俺も早川さんも何故るぅの予定を聞くのかわからず一瞬固まった
「瑠李ちゃんに昨日会ったのよwカフェで。その時にねお出かけする約束したのよwだから雄一さんと私と瑠李ちゃんでお出かけしたいのよw」
そんな約束をるぅがした事に俺も早川さんも驚いたw
「いやぁ、楽しみだなぁ。瑠李ちゃんは俺らの娘みたいなものだからねぇw」
「そうよねぇ。優季もいい子だけどやっぱり雅人のお嫁さんだから、娘とはまた違うのよねぇw」
「どこに行くかな?」
「どこがいいですかねw雄一さんw」
俺と早川さんを放置して盛り上がる2人を
誰も止められないと思った
「では、私が瑠李様に予定をお伺いして予定を組ませて頂いてもよろしいでしょうか?」
「早川は今回動かなくていいわw」
「そうだよ。お前もたまには環さんとデートでもすればいいだろうw」
「そうよそうよw雅人たちも週末旅行に行くから居ないしw」
盛り上がる2人に俺は
ちょっと意地悪してみたくなったので言ってみた
「るぅは俺が行かないって言ったら行かなかったりしてw」
その一言を聞いた2人が俺を凄い目で睨んだw
「陽斗、わかってるの?」
笑顔で言ってるが目が笑っていない
久しぶりにおばさんが怒る顔を見たw
「帰ったらるぅに確認してみますwでは失礼します。」
そう言って部屋を出たが、2人の笑い声は聞こえていた