第7章 ・・・・の隣の特等席
ドアを開けると昔ながらの喫茶店らしい
ドアベルが音を鳴らす
「やぁ、いらっしゃい。玉城君」
「こんにちはマスター。ランチに来たよ。」
「はいよ。今日は何にする?」
席についた私達に水を出しながら注文を聞く
「俺は日替わりでいい。るぅは何にする?」
「ナポリタンがいいです。」
「はいよ。ちょっと待っててよ。」
するとカウンターに座っていたお父さんくらいの数人の人がハルさんに声をかけた
「お、陽斗。今日は美人を連れてるなぁ。彼女か?」
「いやいや、陽斗と付き合ってくれるような女性はこんな美人じゃないだろうw」
同時に数人の男性に会話をされて怖くなった私は
俯いて身体が震えていた
それに気がついたハルさんが手を握ってくれた
それと同時に背中を擦ってくれた
そこへマスターが料理を運んできた
手を握っている私達を見て笑顔で言った
「おや、こんな雰囲気の無い店でいちゃつかれても困るな・・・・」
「マスター・・・からかわないでくださいよ。」
「そうか、わかった。彼女は恥ずかしがり屋さんなんだな。玉城くんと違って・・・こんなイケメンの男性にいきなり声をかけられたら緊張するのも無理は無いなwわっはっはっはw」
「マスター・・・なんでそこで俺を出すんですか?」
「可愛いお嬢さんお名前は?」
「いくつだい?」
「陽斗とはどういう関係?」
「彼氏はいるのかい?」
いくつも質問を並べられて私はテンパってしまった
「あ・・・あの・・・えっと・・・・・」
「名前は瑠李だよ。18歳の女子高生だ。うちの同居人だ。コレ以上は突っ込むな!w」
「ほぉ~、可愛いな。瑠李ちゃんか・・」
「よろしくな。」
「あんまり近づき過ぎないでくださいね。うちのお嬢にw」
「うわ!お父さんみたい!w」
「俺達より親父だなw」
「お父さん・・・・って・・・」
「瑠李ちゃん冷めないうちにどうぞw」
「いただきます・・・・・」