第28章 ・・・信じる・・・・・
陽斗side
るぅが家を出てから3日経った
俺は自宅に帰っても虚しさばかりが募っていた
早川さんが彼女の様子を教えてくれるが
頭の中では落ち着かない
突然出て行ってしまった事に納得出来ない
あの日の朝も普通だった
それが突然家を出るなんて
わからない・・・・・
彼女が何を考えているのか・・・・・
彼女に何があったのか・・・・
一緒に居ないと眠れなくなったのは俺の方だ
早く帰って来て欲しい
その日の夜早川さんから電話があった
[明日の13時頃・・・九条家の近くの自然公園までお越しいただけますか?]
突然の公園への誘いに聞いた
「そこで何があるんですか?」
[陽斗様もそろそろ、限界じゃございませんか?]
「・・・・・そう・・ですね。」
[瑠李様も・・・同じだと思われます。ですので、その日にちゃんと話しましょう。]
「わかりました。お伺いします。」
俺は約束の時間に自然公園に向かった
天気が良く、夏休みというのもあって家族連れが多い
俺は散歩をしながら早川さんを探した
公園の奥の方に早川さんとるぅ・・
そして女性の3人を見つけた
俺が近くに来たのが見えたのか
早川さんは一瞬視線をこちらに向けたが
すぐにるぅに視線を戻した
俺は近づき会話を聞いていた
早川side
瑠李様が陽斗様の家を出てから3日経った
環に彼女の様子を見ているように頼んだが
1日中部屋にこもったままになっているという
ベットの上に座ったまま外を眺めている
夜も様子を見るが眠れていないようで
声を押し殺して泣いているのだろう
このままでは本当に衰弱してしまう
俺は強行手段に出ることにした
陽斗様に連絡を入れ自然公園で待ち合わせ
瑠李様には気分転換にとピクニックを提案
環にも協力を得て3人で公園で過ごしていた
少し離れた場所に陽斗様を発見した
俺は瑠李様に話しかけた