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I cannot part with you

第27章 ・・・・・嘘


「慌てなくても逃げませんよ?シャワー浴びてからで。」


そう言うと諦めたのか彼女はバスルームに向かった


さてと俺の仕事はここからだな


彼女がお風呂に入っている間に俺は準備を始めた


ソファーで寛いでいると彼女が


髪の毛をタオルで拭きながら出てきた


「陽斗君も入って来たら?」


「いえ、俺は結構です。ワイン届いてますよ?」


ソファーに座っている俺に抱きつきながら彼女は


ワイングラスを煽った


「じゃあ、今までの話を聞かせてください。」


「今までの話って?」


「黒木さんの武勇伝ですよw」


「そんなものないわよ?」


「社内で有名ですよ?重役の愛人だって。」


「そんなことするわけ無いじゃないwだって私は・・・・貴方が入社してからずっと貴方に夢中だったんだもの。」


「すみません。全く気が付かなかったですね。」


「いいのよ。私もなるべく出さないようにしていたし。今こうして一緒にいるから。」


「じゃあ、専務や常務が嘘をついてるとおっしゃられるんですね?」


「えぇ、根も葉もない事よ?」


「そうですか。そこまではっきりと言い切って頂けて安心しました。」


「そう?だって、あんなおじさま達に興味ないもの。私が興味あるのは貴方だけよ?」


「そうですか。じゃあこちらをご覧頂いていいですか?」


俺は社長から預かった彼女の黒歴史とも言える証拠品を


目の前のテーブルに並べた


それを目にした彼女は驚愕した


「な・・・・何これ?知らないわこんなもの!」


「残念ながら、これに関してはすべて裏も取った証拠なので、逃れようがありませんよ?貴女がどんなに否定しても、無駄です。」


それを聞いた彼女はワナワナと震えだした


「さらに貴女が社外秘の書類を持ち出し、ライバル社に情報を売りましたね?」


「な・・・何のこと?知らないわ。」


「先日発表されたワンブラックカンパニーの新商品・・・。あれは俺が適当に作った新商品のフェイクです。」


「フ・・・・フェイクですって!!??」


「えぇ、情報が漏れていると話があったので内密に捜査していたんですが見事に引っかかって頂きました。あの商品・・・・・ハイコストがかかるように計算されているので
売れば売るほど赤字になるんですよw」


「そんな・・・・。」
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